本日の名古屋での実技実習は、充実した時間となりました。最初に行われたのは、胸椎全体のマニピュレーションに関するデモンストレーションです。
デモンストレーションの後、注意が必要なポイントについて丁寧な説明が行われたことで、受講者たちは細心の注意を払いながら練習をスタートすることができました。
胸椎の動きにおいて、側屈と回旋が通常反対側に起こるという特性がありますが、この動きはカップリングモーションと呼ばれています。
しかし、私たちが実際の臨床の現場を目の当たりにすると、必ずしもこのカップリングモーションが当てはまらないケースも見えてきます。特に、上部胸椎において、こうした一見矛盾したパターンが生じることが多く、これは参加者にも興味深い内容だった思われます。
練習を通じて、生徒たちは非常に意欲的に課題に向き合い、一人ひとりが持つ技術を向上させるために懸命に取り組んでいました。
教室内には、どことなく程よい緊張感が漂いつつも、同時に親密感あふれる和気あいあいとした空気感も存在し、非常に良い雰囲気が保たれていました。このようにして、高いモチベーションを持つ人々が集まると、自然と学びの場がとても理想的なものになるのです。
学習の場を提供する者として、環境がどれほど重要であるかを改めて感じる機会となりました。特に、そこで学ぶ人々がどのように環境に影響を及ぼすかは大きな要因です。
現在の徒手療法大学では、全体として非常に理想的な状況が整っており、これは本当にありがたい限りです。教える側の視点からも、この調子で次回の実習が行われるのが待ち遠しく、さらなる高みを目指して一緒に成長できる機会に対する期待感でいっぱいです。