作家の山口周氏は幸せを以下の3つの要素の集合体であると定義しています。
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自己効力感:自分が人の役に立っているという実感
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社会的つながり:信頼できる人間関係
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経済的安定:お金に対する安心感
これらはカイロプラクターとしての生きがい・やりがいにもつながってくる重要な要素です。
カイロプラクターの自己効力感
カイロプラクターの役割は、患者の症状を改善させることです。従って、カイロプラクターとして自己効力感を高めるためには、治療結果に左右されるということになります。
しかし、全ての症状を完璧に改善させられるカイロプラクターは、この世に存在しません。ということは、カイロプラクターは自己効力感を満足させることはできないということになりますが、決してそんなことはありません。
もちろん、治療結果は良いに越したことはありません。しかし、先述したようにパーフェクトは不可能です。
それでは、カイロプラクターとして自己効力感を高めていくにはどうしたらよいと思いますか?
それは、治療前と治療中の心構えが重要なカギとなります。
治療前は、カイロプラクターとしての能力を最大限に活かすための準備を怠らないことが大切です。具体的には以下の2点があります。
- 生活習慣を整え、体調管理を怠らないこと
- カイロプラクターとして必要な知識の習得を怠らないこと
次に治療中の心構えについてです。治療中は指先の感覚に意識を集中させて、余計な感情に惑わされないことです。
カイロプラクターがコントロールできることは、上記の項目だけです。結果はコントロール下にありません。そこに執着すると逆に自己効力感を低めてしまうことでしょう。
カイロプラクターとしての社会的つながり
カイロプラクターとしての社会的つながりは、患者との関係性になります。患者と良好な関係性を保てることが、カイロプラクターとしてのやりがいに直結します。
一番重要なのは、患者との信頼関係の確立です。従って、カイロプラクターはいかにして患者との信頼関係を築くかに注力する必要があります。
例えば、患者の質問に的確に答えることができるかどうかはとても重要です。巷のカイロプラクターの中には、患者に恐怖心を植え付けて無理やり予約を取らせたりするものも少なからずいると聞きます。
常に患者目線の考え方がキーポイントになります。それが、どのようなものか想像できないのなら、自分が患者の立場になった場合を想定してみてください。それが、理想的なカイロプラクター像になります。
少ない治療回数で症状が寛解し、良い状態が長期間維持できるのが、多くの患者がカイロプラクターに望んでいることです。
そして、そのためには、どうしたらよいのかを常に念頭に置いておく必要があります。
カイロプラクターとしての経済的安定
どんなにカイロプラクターとしての技術が優れていても、生活に窮するようでは持続不可能です。
従って、経済的安定はカイロプラクターとしての生きがいのためには、とても重要な要素の1つになります。
しかし、カイロプラクターとしての経済的安定は、上記の2つを実行していれば、自然についてくるものです。
大金持ちになりたいというのでなければ、日々の生活に困るような状態にはならないでしょう。
もちろん、ホームページの立ち上げやある程度の自己宣伝(チラシ配りやSNS等)は必要になるでしょう。
良くも悪くも、現代は情報化社会です。カイロプラクターとして積極的に情報発信をしていくことが必要です。オフィスを借りてホームページを立ち上げただけでは、患者は来てくれません。
また、情報発信をすることは、アウトプット力を鍛えることにもなります。そうすることで、患者にも自信を持って説明をすることができるようになるのです。
まとめ
カイロプラクターとしての生きがいを追求するためには、自己効力感、社会的つながり、経済的安定の3つの要素が重要です。
自己効力感を高めるためには、治療前の準備と治療中の心構えがカギとなり、常に患者のニーズに寄り添う姿勢が求められます。また、患者との信頼関係を築くことが社会的つながりを深め、やりがいに繋がります。
経済的安定は、優れた技術と情報発信によって自然と得られるものであり、生活の基盤を築くためには必要不可欠です。これらの要素をバランスよく実践することで、カイロプラクターとしての充実したキャリアを築くことができるでしょう。