【神戸校】股関節と膝関節についての実技実習報告

本日、徒手療法大学神戸校にて、股関節と膝関節に関する詳細な実技実習が行われました。生徒らはそれぞれの関節の解剖学および運動学についての知識を深め、加えて、運動障害と禁忌疾患についても学びました。

股関節

股関節の解剖学

生徒らは、股関節の各構造の触診に焦点を当てました。具体的な部位を触診することで、骨や筋肉の位置関係を正確に把握することが目的です。

触診は股関節に限らず、全ての部位において非常に重要な技術です。触診の精度が上がらなければ、症状の原因を特定することも、その後に続く治療も不可能です。

カイロプラクターにとって触診技術の向上は必須です。

股関節の運動学

股関節の運動における大腿骨頭の回転運動と滑り運動について学びました。特に、股関節のサブラクセーションは「前方+上方変位」に好発します。このような傾向を知っておくことは、触診や治療の際に非常に役に立ちます。

股関節の運動障害

股関節の運動障害(サブラクセーション)では動作痛が主訴となります。屈曲+内旋制限(前方インピンジメント)や後方インピンジメントの診断・治療方法について解説、さらに治療法について実践練習を行いました。

禁忌疾患の除外

大腿骨頭壊死やペルテス病、大腿骨頭すべり症、大腿骨頚部骨折、内臓疾患など、股関節に関連する重大な疾患の見極め方についても解説しました。

カイロプラクティックでは、これらは適応症状ではありませんが、理解を深めておく必要があります。なぜなら、禁忌症状のケースと判明した時点で専門家に診てもらうように患者にアドバイスする必要があるからです。

このような禁忌症状は、必要な治療を早期に開始する必要があります。適切な対応が遅延することで、後遺障害が残ったり、場合によっては命に係わる場合もあるからです。

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膝関節

膝関節の解剖学

膝関節は大腿骨、脛骨、膝蓋骨の3つの骨によって形成されており、複雑な構造を持っています。通常、膝関節と言う場合、大腿骨と脛骨の間の関節(大腿脛骨関節)を示していることが多いです。

大腿脛骨関節は、いわゆる変形性膝関節症が発生する関節です。軟骨が摩耗することで関節のこわばり感や痛みが増します。

変形性膝関節症は構造的な問題であるので、基本的には整形外科の範囲です。カイロプラクティックでは、関節の可動域改善、膝関節周辺の軟部組織(神経や筋肉)にアプローチを行い、膝関節の痛みのコントロールを行います。

また、膝蓋骨と大腿骨の間の関節を膝蓋大腿関節と呼びます。ここもしばしば膝関節の痛みの原因となります。

膝蓋骨は種子骨と呼ばれ、靱帯と腱の中に埋まっている骨です。従って、膝蓋骨は大腿四頭筋からの影響を直接受けます。言い換えると、膝蓋大腿関節は大腿四頭筋のバランスによって、その運動が変わります。

以上の内容を踏まえた上で膝関節の各構造の触診を行うことで、解剖学的・運動学的な理解を深めていきました。

膝関節の運動学

大腿脛骨関節のスクリューホームメカニズム、膝蓋大腿関節、半月板の運動学など、膝関節の各運動機能について学びました。また膝関節運動に関与する半月板の運動学についても学びました。

スクリューホームメカニズムは、大腿脛骨関節の運動学を理解する上で必須となります。

大腿脛骨関節の主要な運動は屈曲と伸展です。従って、膝関節の曲げ伸ばしで動作痛がある場合、大腿脛骨関節の運動障害が起こっている可能性があります。

先述したように膝蓋骨は大腿四頭筋のバランスに影響を受けます。好発するのは、外側広筋に比べ内側広筋の機能低下が起こっているケースです。この場合、膝関節の伸展に伴い膝蓋骨は外方へ変位していきます。

膝関節の運動障害

スクリューホームムーブメントの機能不全による障害や、半月板、膝蓋骨のサブラクセーションに関する具体的なケースを紹介して、これらについての理解を深めました。

 

今回の実技実習では、実際の触診や動作確認を通じて、理論と同時に実践的なスキルも養うことができました。これにより生徒らは、更なる知識の深化とともに臨床での応用力を向上させることができたことでしょう。

徒手療法大学

札幌校にて、5月7日(木)に実技実習が行われました。本記事は札幌校で行われた実習内容についてのレポートです。この日の実習…

 

 

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