カイロプラクターとして実力を付けるためには、いろいろな要素があります。
カイロプラクティック学校で基礎医学の勉強をこなし、医学知識を身につけること、さらにカイロプラクティックテクニックを修得し、勉強した医学知識を治療に活かすことが大前提になります。
一生懸命、知識と技術を勉強することで、カイロプラクターとしての自信につながるのは確かです。しかし、実際の治療で思うような結果が出るかどうかは、まったく別の話です。
結果が伴えば、カイロプラクターとしての自信は高まっていくことでしょう。しかし、何十年とカイロプラクティックをやったとしても、全ての患者の症状を改善させることは不可能です。
結果が思わしくない時に、その都度落ち込んでいるようでは、自己肯定感が低下していきます。それでは、カイロプラクティック自体が苦痛となってしまいますね。
そのような状況に陥らないためには、どうしたらよいと思いますか?
その方法は唯一つ。「結果への執着を捨てること」です。別アングルからだと、「プロセスに集中すること」とも言えます。
結果への執着を捨てることができると、良い結果が出てくるのです。
治療結果を知るのが怖いというカイロプラクターがいます。そのようなカイロプラクターは、治療の間、結果に心が囚われている状態なのです。
従って、治療のプロセスには集中できていません。上の空です。このような治療をしていて、結果が出ること自体がおかしな話なのです。
治療中は指先の感覚に全神経を集中させること。そうすれば、結果に心がさまよう余地などありません。
治療に全身全霊で集中したならば、どのような結果が出ても心が動揺することはないでしょう。
カイロプラクターとしての成功は、基礎医学の学びや治療技術の習得に加え、治療のプロセスに集中することが不可欠です。
結果への執着を捨てることで、心を治療に集中させ、良い結果を生む土台が築かれます。
そうすれば、患者の症状が改善されない場合でも、自身の成長と学びを大切にし、ポジティブな姿勢を保つことができるようになります。