前回、カイロプラクターにとって集中力がとても重要であるというお話をしました。
そして集中力が増してくれば、他の4つの力(触診力、創造力、客観力、洞察力)は自然と生じてくるということもお話しました。
触診力の向上に必要なこと
今回は触診力についてお話したいと思います。
触診力を向上させるためには、まずはそのベースとなる解剖学の知識が必須となります。
解剖学は例えるならば地図みたいなものです。
地図を持たずに目的地に到達するのは至難の業ですね。
従って、触診には解剖学を熟知している必要があります。
次に必要なのが、指先の感覚です。
この時に必要なのが集中力になります。
解剖学の知識を活用し、指先の感覚を頼りに構造を探り当てて行きます。
つまり、触診力に影響する要素は以下の2つになります。
- 解剖学の知識
- 指先の感覚
これらは車の両輪のようなものであり、どちらが欠けても触診はうまくいきません。
指先の感覚
解剖学は勉強することで何とかなります。もちろん、本校でも解剖学には特に力を入れています。
問題は指先の感覚です。
触診をしたことのない人であれば、尚更難しいと思います。
しかし、千里の道も一歩より始まります。
最初は雲をつかむような感じかもしれませんが、何度も訓練を積み重ねていく内に徐々に指先の感覚が鋭くなっていきます。
触診力が全て
同じことを勉強していても、その後カイロプラクターとしての実力をしっかりと身に着け結果を出していく人と、結果が思わしくない人に大きく分かれます。
その差は一体どこから来ると思いますか。
ここからは個人的な見解になってしまいますが、長年多くの受講生を見てきて、その差の要因の一つに触診力があると感じています。
テクニックの講義では、毎回実践練習を行いますが、その際、触診を丁寧にやっている(またはそうしようと努力している)人と、そうでない人に分かれます。
そうでない人は、大抵触診力が育ちません。
なぜなら、実際の場面でも適当にやってしまうからです。
適当な触診を何年続けても、結果は適当なものになります。
つまり、カイロプラクターにとって触診力はとても重要な要素であり、カイロプラクターとしての実力を大きく左右するものです。