本校の講義(実技、座学)において、重視しているものの一つが論理的思考である。
論理的思考とは、ある問題の答えを筋道立てて矛盾のないように導いていく思考法のことである。
そのために必要なのが知識である。カイロプラクターの場合、解剖学や運動学、病理学などの医学的知識だ。
医学的知識なくして論理的思考は不可能である。
次に必要なのが論理的思考の訓練である。
先述したように、論理的思考では矛盾があってはならない。全てサイエンスベースで説明できなければならないのだ。
つまり、そこには主観が入り込む余地はないのである。あくまでも、「事実」にのみ基づく思考でなければならない(事実とは科学的事実のこと)。
従って、論理的思考ができているかどうかを判断する基準として、「主観的な思考が入り込んでいないかどうか」を常にチェックすると良い。
また、論理の飛躍にも注意を払う必要がある。
論理の飛躍を避けるための方法として、「質問されたときに論理的に説明できるか」を意識してみると良い。
最後にもう一つ論理的思考の強化としてお勧めするのが、客観力を身に付けることがある。
そのためには、常日頃から自分の思考を観察する癖を付けると良いだろう。具体的には、他人と話している時、自分が発している言葉の客観性を常に考えるのだ。
そうすることで、次第に客観力は養われていく。それと同時に論理的思考も自然と身に付いていくのだ。