カイロプラクティックの学校の授業で実技(テクニック)の時間があります。生徒の皆さんはとても熱心かつ丁寧にテクニックの習得に取り組みます。
しかし、ほとんどの場合、それは最初だけです。数週間後、数か月後には、最初の丁寧さはどこかへ行ってしまい、とても粗雑な手つきになっています。もちろん、まだ習いたての生徒に多くを望むことはできません。
カイロプラクターにとって非常に重要な技術に触診があります。触診力の差がそのままカイロプラクターとしての実力の差になっていると言っても過言はありません。
長年カイロプラクターをやっていると、触診をしている時の手つきを見れば、どれだけ丁寧にやっているかが一目瞭然です。
私が常々生徒の皆さんに、「患者さんがせっかくチャンスを与えてくれている。その恩に報いるためには、自分ができる最大限の丁寧さで触診、治療を行うように」と常々話しています。
それが、カイロプラクターとしての最低限の礼儀です。
優秀なカイロプラクター、結果を出しているカイロプラクター、患者からの信頼が厚いカイロプラクターは、必ず全てのプロセスを丁寧に行っているはずです。
1人1人、1回1回の治療を丁寧に行い、それを何年、何十年にも渡って積み上げていくことで、カイロプラクターとしての成長が促されていくのです。
雑な治療を何十年続けても、カイロプラクターとしての成長はほぼありません。
カイロプラクターとしての成長は一朝一夕ではありません。日々の努力と丁寧さが必ず実を結ぶはずです。継続は力なり。