パターン認識とは、情報から一定の規則性・法則を理解することである。
論理的思考とパターン認識は、必ずセットで起こる。
従って、論理的思考と同様に、カイロプラクティックの治療においてパターン認識はとても重要である。
パターン認識するためには、論理的思考が必要なのだ。
カイロプラクティックを何年、何十年とやっていると、患者の姿勢や歩き方、問診などでその人の問題がおおよそ見当つくようになる。
触診検査の前に痛い(圧痛)ところがわかってしまう(触診検査は単なる確認作業となる)。
つまり、カンが働くのだが、これはしっかりと根拠を持った推測に基づくカンである。
「根拠」が論理的思考によるもの。そして、「推測」がパターン認識に該当する。
しかし、論理的思考なしに治療をし続けたとしても、このようなカンは育たないだろう。
なぜなら、何の規則性も法則性も見いだせないからである。
だから、私は常々生徒の方々には、「治療を実施する前に、自分が今やろうとしていることの根拠を必ず明確にしてください」と言っている。
やろうとしていることが、ただのあてずっぽうなのか、それとも何らかの根拠に基づくものなのかによって、その後のカイロプラクターとしての実力に大きな差が出るのだ。
あてずっぽうは10年経っても20年たってもあてずっぽうのままなのである。