カイロプラクターにとっての集中力とは

カイロプラクターが身に着けなければならない力の一つに集中力がある。

治療中に集中力を維持できるか否かが、その人のカイロプラクティック人生を左右すると言っても過言ではない。

それでは、集中している状態とはいったいどのような状態のことを言うのだろうか?

ここでは、私なりの集中状態の定義についてお話する。

それにはまず集中していない状態についてお話した方が、わかりやすいだろう。

集中していない状態というのは、「心ここにあらず」の状態のことを言う。

「心ここにあらず」の「ここ」とは、現在のことである。つまり、心が「今ここにない」状態のことが集中していない状態と言える。

従って、集中状態とは「心がいまここ」にある状態のこと。それでは「心がいまここ」にあるとはどのような状態のことだろうか。

カイロプラクティックの治療中であれば、「指先の感覚がこの世の全て」の状態のことである。

従って、カイロプラクターにとっての集中状態というのは、「指先の感覚に全神経が集中しており、その感覚に心が張り付いてどこにも行かない」状態のことである。

当然ながら思考はゼロである。

 

集中力は訓練で高めることができる。

治療中、自らの心の動きに注視し、心が感覚から離れたことに気づいたら、すぐに戻すのである。

これを何千何万回と繰り返すうちに、治療モードに入ったら心が感覚に張り付いて離れなくなるだろう。

そうすれば、おのずと結果もついてくるものである。

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