初診の方が来られてから最初に行うのが問診である。
問診で聞くべきことはOPQRSに集約できる。
OPQRSとは以下の通り。
O=Onset=発症時期
P=Provocative/Palliative=痛みの増悪条件/改善条件
Q=Quality of Pain=痛みの質
R=Radiation=関連痛領域
S=Severity=痛みの程度
T=Timing=痛みが現れるタイミング
P=Provocative/Palliative=痛みの増悪条件/改善条件
Q=Quality of Pain=痛みの質
R=Radiation=関連痛領域
S=Severity=痛みの程度
T=Timing=痛みが現れるタイミング
これらの情報から症状の原因を特定していくのである。
もちろん、問診の後には痛みの部位に特化した検査(整形外科検査など)を行うが、実際は問診でほぼ原因構造が特定できていることが多い。
後に続く検査は、それを確認するための作業に過ぎないのである。
原因構造の目途が立てば治療に入るわけであるが、その際に症状(痛みなど)が現れるメカニズムについて自分なりのシナリオを立てる。
メカニズムは感覚的・感情的なものではなく、論理的・客観的に構築する。そのために必要なのが、解剖学や運動学などの基礎的な知識である。
このプロセスは極めて重要であると考えている。
このプロセスをすっ飛ばしてカンに頼って治療をしている場合、もしくはそもそも思考停止をして施術をルーティン化している場合、カイロプラクターとしての実力は身について行かないだろう。
これを10年、20年続けたとしてもカンに頼る当てずっぽうの施術をしていることだろう。
しかし、治療前にメカニズムを構築し、その理論に基づいて治療を行うという作業を反復すれば、カイロプラクターとしての実力は確実についていく。